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ダイビング初心者が最初にぶつかる「10本の壁」
夏に始めたダイビングは、10本目の頃に秋冬を迎えやすくなります。焦らず続けることで、少しずつ余裕が生まれます。ダイビングライセンスを取得したあと、多くの初心者ダイバーが最初にぶつかるのが、私は「10本の壁」だと感じています。
ライセンスを取った直後は、
「これからたくさん潜りたい」
「沖縄や海外でも潜ってみたい」
そんなふうに夢が広がります。
でも実際には、ここから10本続けることが意外と難しいのです。
夏に始めた人は、10本目で秋冬を迎えやすい
例えば、7月にオープン・ウォーター・ダイバーコースを受講した場合、講習の中で海洋実習として4本潜ります。
7月開始の場合
講習で4本
8月に2本
9月に2本
10月に2本
合計10本
また、8月にライセンスを取得した方の場合は、9月に2本、10月に2本、11月に2本で、合計10本前後になります。
つまり、夏にダイビングを始めた方が月1回ペースで続けると、10本の壁を迎えるのは、ちょうど秋から冬に差しかかるタイミングになりやすいのです。
ここで出てくるのが、ドライスーツの壁
このタイミングで多くの方が感じるのが、
「寒そう」
「ドライスーツは難しそう」
「料金も少し高いし、春まで待とうかな」
という気持ちです。
最初のきっかけは、たいてい自然です。
「夏だ!海だ!ダイビングを始めてみよう!」
海水浴の延長のような感覚で始めるので、ウェットスーツで体が濡れることにも大きな抵抗はありません。
でも、ドライスーツとなると少し印象が変わります。
「濡れないスーツ」と言われてもイメージしづらく、使い方も難しそうに感じます。
さらに、ドライスーツに慣れるための講習やスペシャルティコースの話を聞くと、
「そこまでしなくても、オープン・ウォーターを持っていれば十分かな」
と考える方もいます。
そして、「冬は休んで、暖かくなったらまた潜ろう」となります。
沖縄や南のリゾートなら大丈夫?
また、「伊豆は寒そうだから、沖縄や南のリゾートなら大丈夫」と考える方もいます。
しかし、1月や2月の沖縄も、5mmのウェットスーツでは思ったより寒いです。
久しぶりのダイビングで緊張もあり、
「やっぱり寒い」
「少し怖い」
「疲れた」
という印象が残ると、次の一歩が遠くなります。
こうして間が空いていくうちに、ダイビングから少しずつ離れてしまう方もいます。
リゾートでライセンスを取得した方にも似ています
これは、沖縄や海外リゾートでライセンスを取得した方にも少し似ています。
リゾートでは、青い海、暖かい気候、非日常の雰囲気の中でダイビングを始めることができます。
最初の印象がとても良い一方で、日常に戻ったあとに「次はどこで潜ろう?」となったとき、地元や近場の海で続けるイメージが持てないことがあります。
「また沖縄に行ったときに潜ればいいかな」
「海外旅行のついででいいかな」
そう考えているうちに、気付けば半年、1年と間が空いてしまうこともあります。
そして、久しぶりに潜る頃には、器材の使い方、耳抜き、中性浮力、潜降、浮上などを思い出しながらのわちゃわちゃダイビングになります。
リゾートで始めることが悪いわけではありません。
ただ、ダイビングを心の癒しの趣味として安全に続けていくには、特別な旅行の時だけではなく、普段から通える海で少しずつ経験を重ねることが大切です。
夏だけダイバー・リゾートダイバーが生まれる理由
私は、この流れが「夏だけダイバー」や「リゾートダイバー」が生まれる理由の一つだと考えています。
もちろん、夏だけ潜ることやリゾートで潜ることが悪いわけではありません。
ただ、年間に数本だけのダイビングでは、毎回「久しぶりの1本はわちゃわちゃダイビング」になります。
耳抜き
中性浮力
潜降
浮上
器材の扱い
本当は少しずつ慣れていくはずのことを、毎年思い出しながら潜ることになります。
すると、海の景色を楽しむ余裕よりも、自分のことで精一杯になってしまいます。
「楽しかったけど、疲れた」
「きれいだったけど、少し怖かった」
「また来年でいいかな」
そんな気持ちで終わってしまうと、なかなかダイビングが安全な趣味として定着しません。
スキーやスノーボードにも少し似ています
これは、スキーやスノーボードにも少し似ています。
冬になるとスキー場へ行く人はたくさんいます。
でも、夏になっても室内スキー場やグラススキー場、芝スキー場に通う人はほとんどいません。
競技として取り組んでいる方や、よほど熱意のある方くらいだと思います。
ダイビングも、「夏の遊び」として始めると、秋冬に続けるハードルが少し高く見えます。
でも、ダイビングがスキーやスノーボードと大きく違うのは、特別なアスリートのような努力をしなくても、一年中楽しめる趣味で癒しの趣味だということです。
最初の10本は、お店と相談しながら続けてみる
季節に合わせてスーツを変える。
分からないことや不安なことは相談しながら、お店の提案を一度試してみる。
もちろん、お店によって考え方はさまざまです。
広告費や人件費を多くかけている大きなお店では、毎年たくさんの新しいお客様にライセンス講習や器材をご案内していく必要があります。
一方で、小さなショップの場合は、一人ひとりに長く通ってもらい、少しずつ上達してもらうことが、お店にとっても大切な支えになります。
だからこそ、目先の売上よりも、
「この方が安全に、長くダイビングを楽しめるか?」を大切に考えているお店もあります。
最初の10本を焦らず続けてみる。
それだけで、少しずつ海に慣れ、余裕が生まれ、ダイビングの楽しさが分かってきます。
10本の壁は、続けることの壁
10本の壁は、技術だけの壁ではありません。
続けることの壁です。
そして、この壁を越えた先に、本当のダイビングの楽しさがあると私は思っています。
伊豆のように、季節ごとに違う表情を楽しめる海で続けていくと、ダイビングは「旅行先のイベント」から「自分の趣味」に変わっていきます。
Peacefulでは、ライセンス取得をゴールとは考えていません
Peacefulでは、ライセンス取得をゴールとは考えていません。
まずは10本。
伊豆の海で、季節をまたぎながら、一緒にゆっくり経験を重ねていきましょう。
その10本が、これから何年も続くダイビングライフの土台になるはずです。
ライセンス取得後、10本前後で不安がある方へ
ライセンスを取ったあとに「次はどう潜ればいいの?」「久しぶりで少し不安」「ドライスーツや中性浮力が心配」と感じるのは、とても自然なことです。
Peacefulでは、伊豆の海を中心に、ライセンス取得後のファンダイビングやステップアップ講習も少人数でサポートしています。



